こんにちは、BLEND GREENです。
アグラオネマピクタムの育成を始められた方から2年未満ぐらいの方で「アグラオネマピクタムってどんな土で育てたらいいんだろう?」と自問自答している方はいらっしゃいませんか?
私はある程度失敗を重ね「もうこの土で十分だ!」という土を見つけられたのですが、新たにどうしてもSNSやホームセンターで目にし使ってみたい培養土を見つけてしまいました(涙)
そこでこの記事では、現地便子株を実験対象とし土によってアグラオネマピクタムの成長速度に差が生じるのか実験していきたいと思います。あくまでこの記事では実験の前提条件を記載し、結果は2-3ヶ月後を目安に別記事でまとめたいと思います。
アグラオネマピクタムはどのような用土で育つ?
アグラオネマピクタムは「(微塵を除去した土であれば)どのような用土でも育ちます。」これが私の見解です。
しかしながら、どんな土であったとしても土はふるいにかけ、微塵をしっかりと除去すること。これが非常に重要です。なぜなら、微塵を放置してしまうとやがて粘土状へと変化し、乾きにくくなった微塵はやがて根を酸欠状態にしてしまうからです。
そういう意味では、用土は何でも良いといっておきながら、アグラオネマピクタムを育てる上での用土は「硬質」「粒が崩れにくい」ことが欠かせません。
アグラオネマピクタムが自生しているインドネシアの土のPhは?
スマトラ島A産地アグラオネマ自生場所の土中酸度ph6.8位
— 東南亜細亜植物採取家 TZ便 (@tsagittarus22) July 29, 2021
表層から腐葉土 砂礫が薄っすら 粘土質1番底は石ないし石灰岩質
熱帯雨林なので菌類が繁殖しやすく腐葉土から出る腐葉酸が豊富であり石灰岩や海風から来るマグネシウムなどのミネラルなどのアルカリ分を中和してこの土中酸度に落ち着いている pic.twitter.com/4knFGab6FL
アグラオネマピクタムが自生しているインドネシア熱帯雨林の土は栄養分の乏しいとされる酸性土壌です(ソースは下記外部リンクより)。
現在使用している用土
私が現在アグラオネマピクタムを育てるのに使用しているのは、上記プロトリーフさんの「粒上かる~い培養土」です。特に他の用土をブレンドすることなく、ただふるいにかけ使用しています。培養土をふるいにかけ使用しないと前述の通り、根が酸欠になって溶けたり、根がかりんとうになったります。
Twitterで同じ用土をご購入いただいたフォロワーさんから「これは多肉植物に使う用土っぽいですね!w」とご意見伺いましたが、私もそう思います。それだけ、軽石やパーライトを多量に含み、水捌けの良さを重視した使用に培養土に仕上がっていると思います。
この用土は、アグラオネマピクタムをグングン育てるというよりも、ゆっくりでも株を溶かすことなく堅実に育てるといった守りのイメージなのです。
実験内容
実験と呼べるほど大した内容ではないのですが、上記の子株を丁度同じぐらいの大きさに育っていたので、用土少々変更し2-3ヶ月成長過程を見守りたいと思います。
そして今回気になって購入した用土はこちら!
花ごころさんの花ちゃん培養土
- 現在の培養土に概ね満足しているものの、もし成長を早めることができるならそれを実現したい
- かるーい粒状培養土は良い意味で水捌けが良すぎるので、もう少し保水性を加えてみたい
- 用土内にフルボ酸を取り入れたかった
- フルボ酸とは?
-
腐植物質の1つ。動植物の遺骸などが微生物によって分解される過程の中で生成されます。腐植物質は、動物の市街や落ち葉などが微生物によって分解されていく過程で発生する有機物質の総称。
- IB肥料とは?
-
イソブチルアルデヒド縮合尿素(IBDU)を配合した肥料です。簡単にいうと、水にゆっくりと溶けだしていく緩効性肥料です。窒素、リン酸、カリウムをバランスよく配合されているものが多い。
実験に用いる株たちについて
No.1 | かる~い粒状培養土のみ |
No.2 | かる~い粒状培養土+花ちゃん培養土(比率 6:4) |
No.3 | 花ちゃん培養土のみ |
今回実験で使用するのは、ほぼ同じ大きさの子株です。No.1が1.3㎝、No2が1.5㎝、No.3も1.5㎝といったところです。
以下が植え替え後の画像です。
栽培環境
これら子株の栽培は同一のプラスチックケース内にて行います。湿度は90-100%。これで2-3ヶ月間放置し、成長速度に差が生じるのかを比較したいと思います。
常湿栽培(2022.9.7追記)
以前、AZ便甲斐さんの籠で購入したちゃんぷーるが到着後から常湿栽培で良い感じで成長しているので、それを用土でも行ってみようと思います。
対象とするのは下のコードのない2株(真ん中の株は上のちゃんぷーるP.Pade AZ0421-1)です。
用土のベースは例のごとくプロトリーフさんの粒上かるーい培養土なのですが、鉢内は試験的に何種類かの土をブレンドしています(これだけ色々混ぜるなら「金の土」を買った方が良いような気が…)。これについてはグングン育ってくれるのか全くの未知数のため、ブレンドの内容は現時点で公表を控えたいと思います。
鉢にはちゃんぷーる同様にハンディラップでしっかりと封をしています。ハンディラップは梱包をする際にも使用するので、アグラオネマピクタムを育てている方には必須の園芸用品かもしれません。
「これでどうか溶けることなく綺麗に育ってくれ~!!!」
と節に願うばかりです。