観葉植物を購入すると、初心者のうちは枯れるのが心配で、ついこまめに水やりをしがちです。
この記事では観葉植物2年生の筆者が1年間で学んだ水やりを初心者向けにまとめています。これから観葉植物を育ててみようと考えている方は今後の水やりの参考にしてみてください。
水やりの基本は「土が乾いたらたっぷりと」
観葉植物への水やりは、土が乾いたらたっぷり水をあげるようにしましょう。
この時にどうしても意識してほしいことがあります。
それは、植物は根が酸素を取り込むことによって呼吸をするということです。何がいいたいかというと、用土内が湿った状態のまま次の水やりを行ってしまうと、根に新鮮な酸素が行き届かず酸欠となって根腐れを引き起こします。極端な例えですが、人間もずっと水中にいたら酸素が不足し溺れてしまいますよね?
また、水やりをする際には、口が細長いジョウロで優しく細かく散水すると良いでしょう。
水やりは季節ごとに変化する
日本には季節があるため、春〜秋にかけても、冬とでは植物への水やりの頻度を変化させる必要があります。
春〜秋にかけては、植物たちが盛んに成長するため、土中の水分の蒸発は早くなります。そのため、土の表面が乾燥するのを目安にたっぷりを水を上げても問題ありません。
しかし、冬になり気温が下がると植物たちの育成は春〜秋と比較すると遅くなります。そのため、水やりの頻度を春〜秋に比べると控えめにする必要があります。これはあくまでも水やりの回数のことを指し、水の量ではありません。
観葉植物への夜の水やりは?
観葉植物への夜の水やりは可能な限り避けましょう。
その理由として、植物の根は夜に成長します。その際、用土内の水分が少ない方が、根は水を求めしっかりとした根を張るようになるのです。
真夏の地植えした植物なら夕方から夜にかけて水やりをしても良いですが、それ以外のシチュエーションであれば朝や午前中に水やりをするようにしましょう。
植物たちの故郷の環境を知ろう
育てる植物によって弱光で多湿を好む熱帯植物なのか、砂漠で乾燥にも耐えるような植物なのかによって水やりの頻度は異なります。
例えば、インドネシアなどの熱帯地域が原産のビカクシダやモンステラと、北アメリカなどのアガベ、乾燥に強いけど強光は苦手な南アフリカ原産のハオルチアでは、植物が求める水やりの頻度が大きく異なります。
観葉植物を長く楽しむためにも、これから育てる植物が故郷でどのような湿度や雨量を必要としているのかを知ると、水やりの心配もなくなるはずです。
用土や鉢にも注意したい
一目でチェックすることができる優れもの
前述した通り、植物は根が乾くことにより酸素を取り込み呼吸をします。そのため、土が粒状になっておらず潰れて粘土状になっていると、水やりをしても根に新鮮な酸素が行き届かず、植物は根腐れしてしまう可能性が高くなります。
また、鉢によっても乾きにくい素材感や、鉢に穴が空いておらず、根が酸素を取り組みにくい鉢などが少なからずあります。
ただ水やりの頻度、季節に注意するだけではなく、普段使いの園芸用品にも注意を払い水やりをするようにしましょう。
まとめ
こうして植物の構造や日本の四季、植物たちのふるさとの環境を鑑みると、ひとえに水やりと言っても難しいところがあります。
それゆえ、植物たちのふるさとの環境を寄せることができるのか、またいなに根に新鮮な酸素を送り込むかを意識すると、必然とそれぞれの植物に合った水やりを行うことができるでしょう。あなたのこれからの植物のある暮らしが充実したものになることを願っています。