こんにちは、BLEND GREENです。
アグラオネマピクタムを育て始めてみた初心者の方にとって、いざ株を育て始めてみると株が調子を崩した結果溶けたり、枯らしてしまって悩んでる方結構いらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、アグラオネマピクタムの調子を崩さないためのコツをシェアします。
私は2021年3月にアグラオネマピクタムの存在を知り、2021年5月に初めてアグラオネマピクタムを買いました。それまでろくに熱帯植物はおろか観葉植物すら育てたことのなかった私は沼に足を沈めるようにアグラオネマピクタムにのめり込んでいきました。
しかしながら、1年目は本当に溶かして枯らしての連続でした。それまでに熱帯植物をかじっていた方ならそのハードルは下がるかもしれませんが、アグラオネマピクタムから観葉植物を始めた自分にとってはそれはもう株を維持することすらハードルが高かったです。いったい何十株とかしたことか…。
この記事を執筆しているのが、2022年9月27日。そんな私もまだアグラオネマピクタムを始めて1年半ぐらいです。しかしながら、それだけ失敗をしたからこそ得た経験もあります。
まだまだ初心者の私だからこそ、アグラオネマピクタムの育成で悩めるあなたに初心者目線で共有できる情報があるかもしれません。
前書きが長くなりましたが、ほんの少しばかりくださお付き合いください。
アグラオネマピクタムを育てるために
私が約1年半の栽培歴の中で始めに伝えたいことは、アグラオネマピクタムを湿度を保つことのできる環境を整えましょうということです。
初心者の方はまずしっかりと60-70%程度の湿度をしっかり維持することのできる環境を整えてください。いきなりケージなしの常湿栽培は非常にハードルを高くしてしまいます。
理想は高くても設備投資として、エーハイムレプ タイルケージを60㎝でも90㎝でも良いので買ってほしいです。
おそらく初心者の方が買うアグラオネマピクタムは葉っぱ2~3枚程度の株だと思います。アクアリウムショップやヤフーオークションで購入すると大抵それぐらいのサイズ感だと思います。メルカリでほぼ根だけの状態の株を安く買うこともできますが、本当におすすめしません。
話は一瞬逸れますが、もしどこでどんな株を買うか迷っているなら、アクアリウムショップでしっかりと根の状態まで確認して購入することが理想と言えるでしょう。一見健康そうに見えても、いざ蓋を開けたら根の状態が酷かった…。なんてこともあり得るからです。株の購入直後や植え替え直後など、環境が変化した際には注意深く経過を見守るようにしてください。
話が脱線しましたが、アグラオネマピクタムを育てる上でまずはしっかりと湿度を保てる環境を整えましょう。
用土で育てる場合
アグラオネマピクタムを用土で育てる場合は、基本は赤玉土や鹿沼土がベースとなるはずです。その中で心掛けてほしいことは以下の3つです。
- 株を植えこむ前にふるいにかける
- 用土内を見える化しよう
- 水やりは用土がしっかりと乾いてから
株を植えこむ前にふるいにかける
これはアグラオネマピクタムの調子を崩さないためにも個人的には非常に重要な作業です。崩れやすい赤玉土や鹿沼土、また微塵を除去しなかった場合、水やりとともに用土内が粘土状になり、それに伴い鉢内が酸欠状態となります。
酸欠状態となると、根が溶けて株がまるでペンギンのように葉に芯がなくなりたらんと下を向くのです。
なので、株は植え込む際は粒の崩れにくい硬質の赤玉土や鹿沼土をしっかりとふるいにかけて使用することが望ましいです。
用土内を見える化しよう
一般的に観葉植物を育てる上で重用されるのが、スリット鉢だと思います。私もアグラオネマピクタムを育て始めた当初、スリット鉢を使用していました。もちろんスリット鉢を使用こと自体は否定しません。
しかし、アグラオネマピクタム初心者で株の調子を崩し、枯らしてしまう方は半透明プラスチック鉢を使用するべきです。
半透明プラスチック鉢を使用するメリットとして、株の根張り状態を見える化することができ、鉢内で用土の粒が崩れていないかも確認することができます。
プラスチック鉢を使用するだけでも、いち早く株の健康状態を把握することができ、また水やりのタイミングも分かりやすくなるでしょう。
水やりは用土がしっかりと乾いてから
アグラオネマピクタムに限らず、観葉植物に水やりをする時にはしっかりと用土が乾いてから水やりをするようにしてください。水やりを1週間に1回だとか決めつける必要はありません。むしろ、決めつけて水やりするからこそ失敗しているのかもしれません。
アグラオネマピクタムを枯らすことなく育てたいなら、意識すべきことは水やりの頻度よりも鉢内の用土をしっかりと乾かすこと。そちらを優先してください。
用土内が乾くことによって、根は酸素を取り込むことができ、また水を求めて根を広げるのです。株の調子を崩してしまう人はおそらく根を溶かしてしまっているのではないでしょうか?
半透明プラスチック鉢を使用すれば、鉢内の用土の乾き具合がしっかり確認できるので、そういったところもしっかり確認しながら育てていくと失敗しにくいはずです。
アグラオネマピクタムを溶かしたくなかったら、甘めの水やりなんてしないでください。水やりは厳しめ(頻度低め)で大丈夫です。
参考までに私は普段プロトリーフさんのかる~い粒状培養土をふるいにかけ愛用しています。赤玉土や鹿沼土をベースに、軽石やパーライト多めで用土が非常に乾きやすい組み合わせのブレンドです。
もし調子を崩しがちという方は株が健康なうちに騙されたと思ってこの用土で3ヶ月ぐらい育ててみると良いかもしれません。
水苔で育てる場合
水苔で育てる場合の注意点も用土と変わりません。
細かいゴミは排除し、しっかりと絞って株を植えこむといったところでしょうか。
いずれにしても意識すべきは根がしっかり乾き、酸素をしっかりと取り入れることができる環境というのをイメージしてください。
人によっては、キッチンの排水口に設置する水切りネットを鉢に被せ、水苔が乾きやすくするといった工夫をされている方もいらっしゃいます。
水苔を使用するとどうしても用土より湿度が高めになります。おそらく湿度は80-90%、ケージの大きさによっては100%近い数字で湿度が推移するはずです。
ずっと湿度が高いまま株を放置してしまうと蒸れて根や株が溶ける原因となります。水苔に株を植え付ける場合は定期的に湿度を下げるよう、空気の入れ替えをするようにしましょう。
最後に
色々と書き綴りましたが、あーだこーだ言っても結局のところ自身でその感覚を掴むしかありません。
株を溶かし、調子を崩してしまうと、アグラオネマピクタムを育てる気力まで溶けてしまうこともあるでしょう。しかしながら、その失敗は多くの趣味家が避けて通ることはできない道なのです。
溶けたら辛い。だけどタダでは転ばないでください。どうかその失敗を糧にし、どうして調子を崩してしまったのか、何か改善できるものはないかと一歩ずつでも前に進んでください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。この記事があなたのアグラオネマピクタムライフに少しでも参考になれば幸いです。