これだけは知っておきたい観葉植物が根腐れする原因と対処法とは?

これだけは知っておきたい観葉植物が根腐れする原因と対処法とは?

観葉植物植物初心者の方で植物を枯らしてしまう原因としてありがちなのが、根腐れを起こしてしまうことです。

この記事は観葉植物初心者が、数多くの観葉植物を1年間育て、自身の失敗を踏まえ執筆しています。

これからパキラやポトス、ガジュマルにモンステラといった観葉植物を育ててみようという方には非常に重要な記事です。ぜひ最後のまとめまでご一読ください。

目次

根腐れの見分け方

まずは根腐れの原因を解説する前に、根腐れの見分け方について解説します。

根腐れを起こしている観葉植物の見分け方として、いくつかの症状が段階的に確認できます。

STEP
初期症状:葉が黄変し、葉に芯がなくなる

観葉植物の根腐れの初期症状として、最も多く見られるのが葉が黄変し、葉に芯がなくなる症状です。

葉が2枚以上、急に黄変し始めた、もしくは葉に芯が感じられなくなった場合、根腐れを起こしている可能性が考えられます。根腐れは少しでも早い対応を心掛ける必要があります。そのため、少しでも「ん?」と変化に気づいたら、放置せずすぐに根の状態を確認するようにしましょう。

STEP
中期症状:観葉植物の幹に芯がなくなり根元がぐらつく

根腐れが進行すると、幹に芯がなくなって柔らかくなったり、触ってみるとぶよぶよしていたりする症状が見られます。

そのような症状が見られた場合、根腐れの進行が進んでいるため、根元にぐらつきを感じます。根腐れをこれ以上進行させてしまうと回復させるのが難しいため、理想は①の段階で根腐れに気付きたいところです。

STEP
末期症状:用土の表面から悪臭が漂いカビが生える

②からさらに根腐れが進行すると、用土の表面から悪臭が漂うようになります。

さらに悪臭だけではなく、腐植を原因とするカビも発生します。

観葉植物が根腐れする原因

ではなぜ根腐れを引き起こすのか、その原因について理解を深めましょう。

結論からいうと、観葉植物が根腐れを起こす主な原因は用土内の酸素不足(酸欠)です。

植物の根は呼吸をしています。根は土が乾いた時に空気に触れることにより酸素を取り入れます。しかし、用土がいつまでも乾かない状態でいると、根は酸素を取り入れることができず窒息した状態になります。これが根腐れの原因です。極端な例えですが、人間がいつまでも水中にいると酸素を取り入れられず窒息するのと同じです。

それを踏まえ、観葉植物が根腐れを引き起こす原因として、主に以下の3つが考えられます。

水やりのしすぎ

観葉植物が根腐れする原因 水やりのし過ぎ

観葉植物初心者に多い根腐れの原因が水やりのしすぎです。

「枯れないかな?大丈夫かな?」とせっかく購入した観葉植物が心配なのは分かりますが、水やりの頻度を増やす必要はありません。なぜなら、根が乾わかないことによって、根が酸欠状態になるからです。

水やりはよくありがちな「週に〇回」「たっぷり水をあげる」と回数を決めて行うのではなく、表面の用土がしっかり乾いたら水やりをするように心がけましょう。

また、水やりは季節によっても目安が変化します。夏場なら用土の表面が乾いたらやりをしても大丈夫ですが、冬場は用土の表面が乾燥してから3、4日前後経過してから水やりをするようにしましょう。なお、冬場は用土が乾きにくいため、水をたっぷり与える必要はありません。

もしどうしても水やりの頻度が心配な方はサスティーを利用し、水やりの目安とすると良いでしょう。

用土の排水性が悪い

観葉植物が根腐れする原因 水やりのし過ぎ

水やりとともに観葉植物初心者の方に多いのが、排水性の悪い用土を使用しているケースです。

根腐れを未然に防ぐため、赤玉土や鹿沼土(どちらも硬質が望ましい)をベースとして、日向土やパーライト、ゼオライトなどの水はけのよい土を配合すると良いでしょう。

植物によってはそもそも用土ではなく、水苔(みずごけ)の方が育成に適しているかもしれません。

乾きにくい構造の鉢を使用している

根腐れを起こす複合的な原因として、鉢の素材も影響すると考えられます。

例えば、陶器鉢はおしゃれで人気がありますが、水はけが悪いです。陶器鉢を使用したい方は鉢カバーとして使用するようにしましょう。

また、陶器鉢でなかったとしても、鉢の底に穴が開いていなかったり、穴が開いていたとしてもたった1ヶ所のみという鉢も多く見受けられます。根腐れを予防するために、鉢も途中に酸素が届きやすい構造のものを選ぶことをおすすめします。

観葉植物初心者の方には下記のような半透明のプラスチック鉢がおすすめです。表土の乾き具合ではなく、鉢内の土の乾き具合を目視で確認することができるのに加え、根の生育状況も確認することができるからです。

観葉植物が根腐れをしてしまった場合の対処法

根腐れを起こしてしまった観葉植物への対処法として、手遅れになる前に鉢から植物を優しく抜き取り、まずは根の腐った部分を切り取りましょう。

根を切り取るということは、つまりそれだけ植物が水を吸い上げる力が弱くなり、葉が水分を蒸散させるバランスが取れなくなります。ですので、植物によっては、葉数を減らし、植物の蒸散を抑えることも必要です。

その後、植え替えを行うのですが、植え替えを行う際、根腐れを起こした土は再度使わず新しい用土へ変更して植え込むようにしましょう。用土は繰り返しますが水はけを意識して、パーライトやゼオライト、日向土など、排水性の高いものを赤玉土や鹿沼土に配合してください。

まとめ

根腐れと一言でいってもその原因は複数の要因が絡み合って考えられられます。植物が根腐れしてしまった場合、根腐れをしてしまった植物のリカバリーと、根腐れを二度と繰り返さないことが非常に重要です。

植物の日々の観察と共に、根腐れを繰り返さないために観葉植物初心者の方には次の3つに注意していただきたいです。

根腐れを繰り返さないために
  • 水やりの頻度を見直す
  • 植え替えて土や鉢を見直す
  • 育成環境を見直す

それらを踏まえた上で、根腐れを起こさないために、いかに用土内を乾かし根に酸素を供給するかを日々意識してください。

水やりの頻度とともに、用土の水はけ具合や使用している鉢の素材、植物が自生している環境への理解を深め、根腐れを防ぐことを心がけましょう。あなたの大切な植物たちがこれからも健康的に育ちますように。

これだけは知っておきたい観葉植物が根腐れする原因と対処法とは?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

もしよろしければシェアお願いいたします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2021.3~ アグラオネマピクタムの存在を認知する
2021.5~ アグラオネマピクタムたちを買い始める

アクアリウムをかじったことがなければ、それまでろくに観葉植物も育てたことのない人。アグラオネマピクタムを育てる難しさに日々打ちのめされてます。

目次